“竹”は、古来より大事に受け継がれてきた
吉祥文様のひとつです。
日本人にとって身近で、誰しもが好む“竹”は
次世代へ受け継ぐべきものであり、
地球に優しく、身体に優しい、心安らぐ自然素材です。
その“竹”を活かす作品として、
帯・着物には天然素材である正絹を経糸・緯糸に用い、
文様もしくは生地に≪バンブー糸≫を織り込みました。
帯には、経糸の糸染めに
≪竹酢液≫を加えて染め上げています。
・独特のつやのある表情、適度な張り、ドレープ性を持っています。
・着崩れしにくい(麻・綿より優れた防しわ性が有り)。
・通気性に優れ、ムレ感がなくサラッとした着心地が味わえます。
・吸収性が高く、清涼感を与える繊維です。
・抗菌、防臭効果があります。
松竹梅のひとつである竹をモチーフに、“女の命”である女性の御髪を図案化。
それに、竹素材を織り込んだ帯です。
帯のタイトルは、
かぐや姫が月に帰る前の夜に
月を眺めながら哀愁を漂わせる横顔。
裏は「かぐや姫」。
腹紋には、「山の峰とおぼろ月夜が昇る情景」を描いています。
松竹梅の中で、竹は「子供(松は父、梅は母)」を表しています。
古来より、着物や帯は母から子へ伝えられるもの。
そのような想いも、柄に重ねました。
竹は「節目」を表現しており、節目節目に結んだり、飾ったりしてほしいという願いを込めてつくりました。
柄、色を淡彩にすることにより、着る人が帯締めや帯留の“遊び”を活かし、ご自身の世界感と物語りを創作してもらえれば嬉しく思います。
熊手で宝、「福をかき集める」紋様です。
自分に福を集めるだけではなく、人を祝う紋様でもあります。
熊手の背景の大きな鈴は、垂れている綱に繋がっており「鈴を鳴らす」を意味します。
これは、神社で鈴を鳴らすのと同様に神様(熊手に描いている七福神)に知らせる音の意味。
熊手は扇にも見る事ができるため、要の部分を出したり隠したりしながら、
格調を出したり、洒落さを出すなど、しつらえに合わせたコーディネートが可能です。
熊手も竹で出来ているため、節目節目の素敵な物語り(想い出)に飾って頂ければ嬉しく思います。
宝船の 紋様。
手先は自分自身の手に通じ、宝(福)が来るように…
との願いが込められています。
帆かけの文字は「獏(空想の動物)」が描かれており、悪夢を食べてくれる意味の他に、金物(武器など)を好むことから平和の象徴とも言われています。
日本で一番古いアニメーションと言われる高山寺の鳥獣戯画と桃太郎を組み合わせた源一坊オリジナル。
桃は不老長寿の果物として特別視され、豊穣と多産の象徴です。
さらに桃は魔除けの効果を持つとされて、桃の節句には女性が美しく成長して幸せな人生を送れるようにと祈られてきました。
桃太郎の仲間である
・猿(魔除け・知性・難が去る[猿])
・犬(忠誠・仁・愛・犬のお産が軽く済む事から安産)
・雉(豊穣・先見性・勇気・飛躍・富貴を運んでくる)
を桃の意味に重ねて、吉備団子とともに織り込みました。
エコ素材である竹糸に当社独自の特殊加工を施して、先染め紋紗織をさらに変化させて“竹風”を創作しました。
夏日の気温の袷の時期や単衣、夏の着物として活躍してくれます。またその生地の丈夫さを活かし、羽織やコートに適しています。
竹糸が織り込まれた生地のしなやかさと、生地のハリによるシルエットの格好良さが人気です。
エコ素材である竹糸に当社独自の特殊加工を施して、それを絹糸と織り込んだ生地。
後染めした縫取り小紋。
絹糸だけの生地と違い、発色の違いを神秘的に活かした作品です。
エコ素材の竹糸に当社独自の特殊加工を施し、それと西陣の歴史ある絹糸を織り成した作品です。
竹糸ならではの生地のしなやかさ、光沢を楽しんで頂ける逸品。