天然素材である正絹を経糸・緯糸に用い、経糸に関しては「竹酢液」で染め上げ、更に新しく開発された「バンブー糸」を文様に織り込みました。
源一坊オリジナルの製法です。
「環境にやさしく」「身体に優しい」
“竹”という素材で、「心やすらぐ帯地」を創作いたしました。
日本古来より人々に親しまれてきた“竹”。
“竹”には殺菌作用があり、食料の保存手段として、多く利用されてきました。
(竹皮におにぎり等を包む、葉を使った笹団子、笹餅や御茶)
また、放湿性、吸湿性、防臭性、通気性に優れた素材として
近年注目を浴びています。
天然の竹のチップを原料に特殊な製法で、しなやかな糸に加工した再生繊維です。
竹炭を作る時にできる竹酢を採取し、蒸留・精製を繰り返して不純物を取り除いたもので、天然成分が200種類以上も含まれています。
帯の生地(織組織)と文様表現にひと味違う“こだわり”をもった通好みの趣味性豊かなお洒落袋帯を制作しました。
「ラピスの葡萄」は、パワーストーン《ラピスラズリ》を細かく砕いて顔料として使用しています。
ていねいに和紙に染め上げた後、細かく裁断し、引箔織の技術をもって織り込んでいます。
《ラピスラズリ》は、古代エジプトでは『聖なる石』として、日本では『瑠璃』として馴染み深い石です。
<対象きもの>
訪問着・色無地・付け下げ・小紋・大島・結城・紬絣など
正倉院の宝物も描かれている「葡萄唐草文様」。
「葡萄」は、日本伝統においても豊饒をあらわす吉祥文様、「唐草柄」は、長寿、延命、子孫繁栄の願いが込められています。