瑠璃の帯は、パワーストーン《ラピスラズリ》を砕き、和紙に染め上げ、細かく裁断し、織り込んでいます。
ラピス・ラズリ。
和名を『瑠璃』と呼びます。
紀元前から世界各地で『聖なる石』と崇められてきました。
ラピスラズリは邪気を退けるパワーがあるといわれていますが、外部からの邪気だけでなく自身の心の邪念も退けるといわれます。
怒りや嫉妬などを払いのけ、危険を回避してくれるものとの言い伝えもあります。
浪図が秘めた神秘の形
「男浪」「女浪」図をそれぞれ回転させてつなげると、S字形が浮かび上がってきます。
陰陽説のシンボルである大極図と同じ構図で描かれていることが分かります。
意匠は、「葡萄唐草文様」。
この文様は、正倉院の宝物も描かれています。
「葡萄」は、
日本伝統においても豊饒をあらわす吉祥文様、
「唐草柄」は、
長寿、延命、子孫繁栄の願いが込められています。